2留大学生(元)の考えている事

1浪・1留はたくさんいても2留以上は滅多にいない。珍しいこの存在がどんな事を考えているのか。

どうしようもない人を放置するのは正しいのか?-前半-

本屋では「バカとは関わってはいけない」「成長しない人とは縁を切れ」みたいな新書が大量に並び、ネットでも同様な話をよく見かけます。この風潮を考えるなら2留もするような僕はどうしようもない人に区分されるので周囲の人達は僕と縁を切る事が当然とまで行かなくても、極力関わらずに放置しておくことがベストになります。しかし僕はその風潮に反してどうしようもない人こそ助けてやらないとまずい事になると考えています。自分が以下に書くことは「要は俺を助けろと言ってるだけだろ」と思うでしょうが所がどっこい、彼らを助ける事は自分の身を守る安全対策なのです。

こちらは内閣府が今年の3月に行った生活状況に関する調査です。

生活状況に関する調査 (平成30年度) - 内閣府

これは引きこもりの長期化が見られることから今まで調べてこなかった40歳以上の引きこもりについて調査をしてみました、と言った内容です。その結果が中高年の引きこもりが約61万人、全体では100万人以上引きこもりが存在してるのではないかと言った恐ろしい推計が出てきました(調査結果を全て見るのは大変ですから以下に日経新聞の記事のリンクを貼ります)

www.nikkei.com

これは大々的に発表されたので覚えてる方も多いでしょうがこれを見て何を思いましたか?「いい歳してすねかじり」「こりゃ大変だ。国は何故放置したんだ」等々あるでしょうが、この人たちは自分と同じようにこの世に存在していて今も呼吸をしてるし、ご飯を食べトイレに行き本を読んだりゲームやったりパソコンをいじってると言う事を想像できましたか?自分の親や恋人や友人と同じくらい存在を意識できましたか?

まずは彼らが存在してる事をハッキリと認識しなければ問題は見えてきません。また、引きこもり=どうしようもない奴と僕が認識してるように思うかもしれませんが、引きこもりとは風邪をひいている等と同じで「状態の一種」です。風邪そのものはろくでもないですが感染者自身がバカだとか劣ってると思う人はいないでしょう。それと同じで引きこもりは多種多様な原因の積み重ねで"なってしまった"("なった"では無く受動的な"なってしまった"です)だけなので、引きこもりの方の人格等を貶めるわけではありません。引きこもり現象にいわば罹患してしまった状態をどうしようもない状態だと言うだけです。

話は戻りますが、100万人以上の人が今この瞬間も家に籠ってたまに散歩する位で、労働をして賃金を稼いでいないわけです。これがそのまま進むと彼らを養う親の死、もしくは貯金の枯渇によりろくに食事も出来ないような状態になるのは1秒考えれば分かるでしょう。ここまでは誰でも想像がつくし彼ら引きこもりだって分かってます。でも、この後の事を真面目に考えてる人は一気に少なくなります。

僕が凄く不思議に思うのは

引きこもり=人間のクズで自堕落で甘えてる存在

と世間では大多数の人が思ってるのに、そんな人達が自分の衣食住が脅かされたらどんな行動をするかを考えていない事が不思議でなりません。社会が受け入れてくれなくて何の恩恵も受けてないのだからこちらだって我慢はせずに犯罪も含めてありとあらゆる手段で生き延びるぞ!となる事は当然ありえますよね。(実際、引きこもりの人は世間で言われてるようなヤバい人は少ないと思いますが、どんな人でも窮地に陥ったら少々の倫理は外れてしまうので結果的に世間で言われてるようなヤバい人になりえます。)

そこまで考えずとも、引きこもり相手に何を世間では考えてるのか?を見ると「強制労働させる」「野垂れ死にさせる」みたいなのがネットでは大真面目にポンポンと出てきます。

いやいや、21世紀ですよ?仮にも先進国ですよ?何世紀前の考え方ですか?と思わず言いたくなる位彼らの人権を軽視してる考えだらけです。義務を果たさないと権利が云々とか言う人もいますが人権に関しては人として産まれて生きてる間は無条件で与えられてる物で、これを侵す事は許されません。だから彼らも当然生きていく権利があります。

 

後半では引きこもり含めて、どうしようもない人相手にはどうすればいいかを書いていきたいと思います。