2留大学生(元)の考えている事

1浪・1留はたくさんいても2留以上は滅多にいない。珍しいこの存在がどんな事を考えているのか。

留年と不思議の国のアリス

大抵の場合は留年はマイナスになる。追加で学生生活を送ると言う事は学費を払わないといけないのでお金が減ることになる。しかし、働きに出たならば借金でもしたり宵越しの金は持たないみたいな生活をしない限りは僅かでもお金は増加する。このようにお金の面で考えると留年はお金がマイナス1、働くのはプラス1となるので留年した人と普通に卒業してどこかに務めた人では2の差が出てくる。これを考えると不思議の国のアリスを思い出す。その場にとどまるのにすら走らないといけないゲームがあの世界にあるのだが、立ち止まった時点で後ろに下がり(マイナス1)、全力以上で走ってようやく前に進める(プラス1)所は全く同じだ。

と言ってもこの「2の差」が出るのは留年だけに留まらない。例えば悪い友人とつるんで1年過ごすのと、良い友人とつるんで1年過ごすのはどうだろうか。良い友人といれば+n,悪い友人といれば-n,絶対値で計算すれば|n|+|-n|=2nなので1年過ごすほどに2,4,6,8と差がどんどん開くことになる。

今となってみればニヒリズムの脱却を目指すのにひたすら遊びほうけると言うのもバカだったとは思う。一定の部分で思考をストップして感情でそれを補強し、以降は生そのものの問題が片付いたとして理性を振るえる普通の人になるにはとりあえず遊びまくるのが吉と判断したのが間違いだった。ニヒリズムに陥ろうと陥らまいと「2の差」とは関係なく自分の肉体は生きてる訳だし、これをやっても良い存在は完全に理性だけで動けて生は無意味であると判断したならば即座に全ての行動を止めて餓死出来る存在だけだった。生そのものの問題に気づいた時点で解決プランを考えて失敗したとは言え実行したのだからどう考えても自分も感情が根底にある存在だから餓死を選ばなかったわけだ。今さら気づいてもしかたないが本当にアホだったな。