2留大学生(元)の考えている事

1浪・1留はたくさんいても2留以上は滅多にいない。珍しいこの存在がどんな事を考えているのか。

自称うつ病の人は名前付けに拘る世界の犠牲者

近年はタイトルの内容もそうだが「まずは事象に名称がついてるかどうかを確認し現実に起きている事の対処は二の次である」みたいな傾向があるように感じる。まずは事象を観察してそれがどのパターンに当てはまるか→当てはまれば「あなたは○○病です」当てはまらなければ「ちょっと疲れてるのでしょう」で終わる今の状態はおかしくないだろうか。手段と目的が入れ替わるのが日本では多いとか言われてるが正にその通りで、重要な事はパターンに当てはめて病名を付ける事では無くとにかく体や心に問題がある人間が健康な状態に戻る事が重要なのに名づけの段階で満足していてはおかしい。

最近は発達障害を疑って病院に行くもあなたは普通ですと言われる単に自身の性格や問題を発達障害のせいにして逃げてるだけだと叩かれる自称発達障害が増えてるらしいがこれは凄く残念な話だと思う。確かにADHDなりアスペルガー症候群ガイドラインには当てはまらないのかも知れないが日常で自分や他人が傷つくような行動や思考が明らかに多くてまともに生活して行く事が困難だから診断に来たのだろう。問題はその人の行動がマズい事になってる状態の修正が第一なのだから発達障害でなくても、それならそれで人との関わり方講座を勧めるとか精神の発達を促すような助言なり何なりの支援に繋げましょうとかならないのは何故か。

他にもうつ病の話がある。これが相当マズいのは何故だか分からないが世間の人の頭の中にあるうつ病ガイドラインには「うつ病はベッドで寝たきりで遊びも仕事も出来ない状態」みたいな謎の考えがあるらしいことである。これに当てはまらない限りは性格がたるんでいて怠け扱いである。医師のガイドラインでも眠れるか?食べれるか?等々あるがこちらでも先述の発達障害と同じで当てはまらなければ「ちょっと疲れてるかもしれないのでストレスを貯めないでくださいね」で終わってしまう。第一に考える事は彼らの無気力さやだらしなさで起きている本人や周囲への悪影響の解決であるのにガイドラインに当てはまらなければうつ病では無いので精々が弱い薬程度で済まされてしまう。

どこかで見た事あるかもしれませんがここで「未病」の話を思い出してほしい。下に神奈川県の衛生研究所のページを貼っときます。

www.eiken.pref.kanagawa.jp

これを踏まえて考えると自称うつ病の人は確かにガイドラインには当てはまらないかもしれないが体の重さ、やる気の無さ、仕事はしないのにゲームは出来る等は「未病」として考えれば割と危険な状況であることが分かる。黙っていたらそのままガイドライン通りのうつ病やその他の精神疾患、もしかしたら内臓疾患になってしまい人生や周囲に大きな影響が出てしまいかねないが、現状は名前付けに拘り白黒でしか物を見ない世界なので解決は遠く、潜在的な予備軍である自称うつ病の人はますます増える事だろう。

それにしても初めて「未病」の概念を知った時は中国って凄すぎだろと本当に衝撃を受けた。僕が言葉は不便だとか何だとかゴチャゴチャ言ってるのは針の先のような狭い意味しかないのにこれに拘るから本当に目の前にあるものが見れなくなるからだ。世の中は白黒では無くあいまいなグレーな事が多く、それも角度や視点によって光ったり暗くなったりと様々である事を語る人は多いのにこの概念が取り上げられることは少ないのは不思議だ(養○酒位か)。

 

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